真壁祗園祭というのは、茨城県桜川市真壁町にある五所駒瀧神社のお祭りです。

山の神様を町中にお迎えするのです。

真壁という小さな町を知ったのは去年の秋のこと。

たまたま車で通りかかり、街中を歩いてみて、その古めかしい街並みに興味をもってから、数ヵ月に一回訪れるようになりました。

今年の春には、真壁の名物であるひな祭りも観てきました。160軒以上の家が古くから伝わるひな壇を展示するのです。この時は人々がたくさん訪れますが、普段の真壁は閑散としています。

実は、真壁には、鉄道もバスも通っていません。

ひな祭りなど限定された期間につくばからバスが運行することもありますが、基本的には車しか交通手段がなく、「陸の孤島」といった感じの場所です。

さて、今回の祗園祭は、400年以上の歴史を持つお祭りで、4日に渡って行われるとのこと。

初日の午後四時に、神社を神輿が出発しました。

その後、神輿は町中を巡り、夜には、街にある御仮屋に納められます。

街は目に見えて浮足立っています。

以前にお茶をご馳走になった洋品店を訪ねると、もてなし好きのおばさんが、またお茶菓子をご馳走してくれました。

こういうフレンドリーなところが真壁の魅力なんです。

さて、1日目が終わりましたが、やはりその後の祭りにも興味が出てきて、3日目にまた真壁に戻ってきました。

この日は、街の中心街にタコ焼きやイカ焼きなどの屋台が並び、人々が楽しそうに談笑しながら食べ物を買ったりしていました。

先日の洋品店に行くと、地元のおばさんたちが持ち寄った唐揚げや煮物がふるまわれます。本当にここの人たちはもてなし上手ですね。

一緒に食事をしているとまるでこの場所の住人になったかのようです。

7時30分を過ぎると、街の通りを4つの山車が進みます。

真壁町の4つの地区を代表する山車はそれぞれ、神話の神々や妖怪ウオッチのキャラクターなどで飾り立てられ、威勢の良い囃子とともに町中を通り抜けます。

まるで4つの地区が闘っているかのような活気と熱気。

時を超えた別の世界に存在しているのではないかという錯覚に陥りました。